【新唐人2013年12月3日付ニュース】11月22日、青島の石油パイプラインの爆発事故で55人が死亡しました。中共安全監督総局の初歩的な調査結果によると原因は3つです。「1.石油パイプラインが市のパイプラインと重なっていた。2.企業の隠れたリスクの排除が実施されなかった。3.応急措置の不当で大量の死傷者が出た」。この調査結果から見ると、中国石油化工と青島市政府の責任逃れは難しいでしょう。
しかし、中国石油化工が微博でえん罪を訴えだしました。中国石油化工によると、「事故が起きるのは必然的で、何も起きないほうが奇跡だ」。「中国石油化工の設計ではパイプはこの地区の耕地の下を通るはずだったが、結果的に住宅地が建設された」。「中国石油化工は山東省政府に申請を出し、重さに耐えられないため、パイプの強化を求めた。しかし、山東省政府は無視した」
どうやら今回の爆発事故は中国石油化工だけでなく、青島市政府にも責任があるようです。農業用地を勝手に住宅用地に改造したのです。爆発事件の裏には山東省の膨大な不動産利益チェーンが関わっているのです。
偶然なのは習近平が済南の農業科学院に行きました。中共の備戦思想に基づくと、食糧問題は中共の重要問題の1つです。一旦開戦すると中国は食糧輸入ができなくなり、戦争も続けられないからです。だから18億ムーの耕地を必ず保障するよう求めています。
青島の爆発事件は中共の腐敗の深刻さを習近平に見せつけました。農業用地が不動産プロジェクトに占拠され、市政府の企画はまるで火薬瓶で、緊急時の応急措置すらないのです。中共はすでに穴だらけの箱のようで、どの穴からも風が入る状態です。このような状況下、青島石油輸送管の爆発は偶然起きた事故ではなく、必然的な結果としか言いようがありません。
胡錦濤の時代にある流行語がありました。「江沢民は汚職犯罪者を率いて、胡錦濤に付いて生計を立てている」。意味は江沢民が中共の腐敗の時代を切り開き、庶民は胡錦濤に改善の希望を託していたのです。今になってみると胡錦濤は江沢民と腐敗治国の路線を解決できず、汚職官僚をリードし続けていたのです。20数年の腐敗治国の結果、中共の大型プロジェクトの安全問題が出現しはじめ、2012年には大橋が崩落、2013年には火災、爆発などが発生しました。
習近平は火薬の上に座っているのと同じです。中共と江沢民の腐敗治国を終わらせることができなければ、習近平自身が身代わりになるしかないでしょう。今回の爆発事件のように地方政府から国有企業までが腐敗しきっていても、習近平はスローガンを叫ぶなどのパフォーマンスをするしかないのです。
あるメディアはこの機会に国有企業にメスを入れることを提案しています。しかし、なぜ中国人の命をもって、中共の内部闘争を解決しようとするのか疑問です。中共の政治より庶民の命のほうが大事です。中共の国有企業と政府は庶民に対して、責任を負えないのであれば、中共は退陣せねばなりません。
微博上にある比較写真が載っています。「ラトビア首相がスーパーの崩落事故で引責辞任」。「青島市共産党委員会書記が爆発事故の『デマ』を流した不法分子を打撃」。こちらは庶民の口を封じているのです。この差は歴然で「人間性」があるかないかの差なのです。55人の命よりも中共の内部闘争のほうが大事なのでしょうか?重要なのは中共が退陣することです。
本日のマイクロニュースはここまで。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/12/02/atext1015816.html (中国語)
(翻訳/坂本 映像編集/工)